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ぬちぐすい。

ぬちぐすい。

ポジティブ・シンキング







     ~ ポジティブ・シンキング ~ 

   
   以前「前向き(ポジティブ)に生きなければ」というのは
   人間にとって大きなストレスになるという本を読んだ。


   その本によれば「ポジティブ・シンキング」の
   信奉者は自分が落ち込むことを許せず・・・
   ひたすら前に進もうとしていく。
   (人間は落ち込む事 気が乗らない事があって当然なのに)
   そうして無理を重ねていき あとで歪みがでてくる。

   むしろ落ち込むべき時にきちんと落ち込んで
   最終的に「しょうがないか」と
   自分を納得させる術を身につけた人のほうが強い。
   そして自分がどこまでいったらはい上がれるのかを
   経験で知っている人のほうが 
   本当の意味で「前向き」に生きていける。
   どんなときでも前向きであればいいというわけではない。

   ・・・というようなことが 書いてあった本だった。

   この本を読んだのは 確か3年くらい前。
   その頃は「ポジティブ・シンキング」全盛の頃だったように思う。
 


   物事は前向きに考えよう。
   プラス思考でいこう。
   考えても仕方ないよ。
   暗いのってダメよ。
   とにかくなんでも楽しもうよ。


   そんな無茶な傾向が 社会全体に漂っていたように思う(笑)
   最近では あんまりそうでもなくなってきた気がしますが・・・



   私は どちらかといえばネガティブ思考で・・・
   なんでも悪い方向に考えて心配ばかりしてるし
   常に不安で すぐに落ち込む性格だったので
   ポジティブになれない自分に すごく悩んでいました。


   でも この本に出会って・・・
   落ち込んでも 立ち止まっても 逃げても
   悩んでばかりいて前に進めなくてもいいんだ・・・って
   そんなふうに思えるようになって すご楽になりました。


   でも 最近 実は「ネガティブでもいいじゃん」と思えることは
   また「ポジティブ・シンキング」なんだと知りました。


   例えば・・・
   「仕事をがんばるぞ~!」って思う。
   「がんばるぞ!」って思いすぎると
   「がんばらなくちゃいけない」になってしまう。
   そして・・・がんばれない自分に対して
   「がんばれない自分は駄目だ」と責めてしまう。
   ・・・これは ネガティブ・シンキング。

   それを 今の自分の状態を認知して・・・
  「今は がんばれない・・・でも いいじゃないか」と思えるのは
   ポジティブ・シンキングなのだという。

   今の自分の状態を自分でちゃんと
   把握できることが大切・・・ということなのだろう。  


    開き直るもよし。
    落ち込むのもよし。
    立ち止まるもよし。
  

   そのときに自分は 今 どういう状態なのか。
   自分は 今「落ち込んでるんだ」ってことを
   「責める」のではなく「認識」する。

   そうすることによって・・・
   次への一歩が踏み出せるようになるのだと思います。




   余談になりますが・・・
   前に 映画「学校」の原作を書いた人の講習会で聞いた話し。


   小学校の教室の壁にクラスの目標として・・・
   よく「明るく元気よく」とか「強くたくましく」とあるが・・・
   それは 人間の一面なだけであって
   人間は誰だって「暗く悲しく」なる時もあるのだから
   目標にかかげるのはおかしいといっていた。
   それを目標にかかげるということは・・・
   そうでない人間を排除する事になる・・・と。


   そう考えてみると 私たちは小学校の頃から・・・
   「ポジティブ・シンキング」を植え付けられて育ってきたと
   いうことになるのでしょうか・・・。

  


     いつでもピンと張っているのでは・・・
     いつかポキンと折れてしまうかもしれないから
     少しふにゃふにゃしてて・・・
     いろんな人に支えてもらうくらいの方が
     いいのかもしれませんね(笑)


  
                  2003.3.28 記(日記より修正加筆あり)








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